報告

特別セミナー「富山県における中核人材確保モデル~富山”Re-Design”ラボ~」を開催しました

2024.09.19

富山”RE-Design”ラボとは

大都市圏の人材に対し富山県内の企業、大学、自治体が協働して「働きながら学ぶ場」を創出することを目的とした実践型リカレントプログラムである。
この目的を達成するため、国立大学法人富山大学、協同組合全国企業振興センター及び富山県の3者協定のもとコンソーシアムを設置。また、プログラムを活性化させる観点から、参加する企業の募集を広くかつ円滑に行うため、地域の金融機関等に協力を依頼している。
富山大学は、「富山“Re-Design”ラボ」に参加する大都市圏の人材に対し、協力研究員を委嘱し、地元企業の課題解決のための助言指導を行い、将来の地域経済を支える人材育成を行っている。

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開催概要

日 時:令和6年7月1日(月)14時~15時
場 所:ハイブリッド方式(オンライン参加またはパブリックビューイング会場参加)
目 的:地域企業の持続的な価値創造と外部中核人材による地域活性化を図る実践型プログラムの紹介
参加者:大学関係者、行政機関、産業界など47名

セミナー内容

(1) ご挨拶
 四国経済産業局地域経済部長 熊野 哲也 氏
(2) セミナー講師
 協同組合全国企業振興センター代表理事理事長 田中 尚人 氏
 富山大学経済学部教授/地域連携戦略室長   岸本 壽生 氏
(3) 閉会挨拶
 香川大学副学長/経済学部教授 原 直行

熊野部長からは、富山県における中核人材確保モデルは富山県内の産学官が連携して中核人材を都市部から地域へ呼び込むプロジェクトであり、同様のプログラムが地域に落とし込めれば、人材不足に悩む地域企業経営者の一助となると考えた等、ご挨拶があった。

セミナーは、田中理事長から「富山”Re-Design” ラボ」のコンソーシアム事務局もつとめており、産学官金連携によるこのプログラムは県外の中核人材を対象に6月にスタートして11月に最終報告会を行うなどの概要や目的、過去の地元企業と応募者のマッチング事例や取組実績の紹介があった。続いて、岸本教授からは富山大学における、協力研究員の講座全体の流れや令和6年度のカリキュラム、研究報告書等について紹介があった。

参加者からは、「何故100人を超える社会人が関東圏などから毎年、応募があるのか?」「何故県外応募者と地元企業とのマッチングは最大10組としているのか?」「研究協力員の富山県側の受入企業の規模や業種に特徴があるのか?」「協力研究員は、6か月間富山県に住んで週4日は企業にて経営課題等の課題解決を行い、週1日は大学でリカレント教育を受けるということだが、その場合協力研究員は働いている会社を退職することになるのか?」等々の質問があった。

最後に原副学長から、田中理事長及び岸本先生のご講演は香川大学・香川県・県内企業の皆さんに参考になったものであり、大変示唆に富んだ内容であった等、閉会挨拶があり特別セミナーを終えた。

■当日の様子

チラシ

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